お風呂でも感染する?クラミジアの感染経路

クラミジアと聞くと、性感染症のひとつのように思われる方は多いと思います。
もちろん、主には性行為によっても感染し得るものなのですが、驚くことに実は性行為の経験がない幼児からもクラミジア感染が見受けられることがあります。
つまり、性行為以外にも感染経路があることがわかっているのです。

では、性行為の経験がない幼児はなぜ感染してしまうのかというと、一般的に言われているのが銭湯や温泉などのお風呂関連の施設での感染が多く、不特定多数の方が裸で利用しているということが主なポイントです。

クラミジアは疾患していても目に見える変化がないため、自分自身がクラミジアの感染を引き起こしていることに気づいていない人も多いようです。
またクラミジアに感染している方の年齢層はその他の性感染症よりも広いため、幅広い年齢層が利用する銭湯や温泉などのお風呂関連の施設での感染が性行為による感染以外の主な感染経路となっているといえます。

具体的には、クラミジアにかかっている人が座ったお風呂用のいすに、クラミジアの原虫が零れ落ちることは往々にしてあります。
クラミジアの原虫は一定以上の湿度を保っている環境であれば、1日程度は人間の体外に出ても生き続けるといわれていることから、クラミジアにとって最適な湿度の高い環境で生きながらえている目に見えない原虫に気づかずに、そのいすに座ってしまった第三者の体内に入り込めば、その方も知らず知らずのうちに感染しているということになるのです。
当然、その方は自身がまさか見ず知らずの方からクラミジアをうつされているとは夢にも思いませんので、同じように、以降気づかないうちにさらに第三者に、銭湯などの施設でうつしてしまうことがあるといわざるを得ません。

残念なことにクラミジアは感染に気づいて投薬して駆除したとしても免疫がつくものではないため、複数回感染するひともいますので、公共施設等でのクラミジア感染の予防は難しいものといえます。

感染症は家族間でのタオル共有使用にも注意!

では、公共施設の銭湯などを利用しなければ感染者と性行為をしない限りクラミジアにならずに済むのかと思ってしまうのですが、実は身近なところに落とし穴があります。

それは、家族間でのタオル共有使用です。
家族が性行為や前述の思わず感染経路によりクラミジアに感染していた場合、家のお風呂のいすでの感染はもちろん、感染している家族が使用したタオルも感染経路になりうることがわかっています。

クラミジアは大変小さい原虫ですが、人間の体外に出されてしまってもすぐに死んでしまうような弱い原虫ではなく、お風呂上りに身体を拭くなどして濡れた状態にあるタオルであれば、驚くことに1日程度は生きていることができるのです。

子どもがある程度の年齢に達している家族間であれば、タオルの共有などしないという人が多いかもしれません。
しかしながら、残念なことに親が知らず知らずに子どもにクラミジアを移してしまうこともありえるのです。

例えば自分の親がもし、性行為等、感染経路に気をつけていたとしても、公共のお風呂でクラミジアに感染したことにより自身がクラミジアに感染しているという意識がない状況、さらにタオルの共有でその感染症が子どもにうつってしまうという知識がない状況であれば、第三者への感染に気をつけていないことは想像に難くありません。
小さな子どもは身体が小さいため、一枚の大判タオルを使うのももったいないという意識から、子どもと一緒に入浴をし終えたあと、親がお風呂上りにお互いを同じタオルで拭いてしまうということも十分にありえます。
クラミジアは自然治癒するものではないため、こうして幼少期に知らず知らずのうちに感染している可能性もあるのです。

家族間であってもタオルの共有などは避け、お互いに感染経路とならないよう気をつけていきたいものですね。

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