性器クラミジアを放置しておくと何が起こる?

性器クラミジア感染症は、感染後1週間~3週間の潜伏期間を経て発症しますが、クラミジア菌は感染細胞内で増殖し感染細胞を破壊してしまう細胞分裂の周期が3日~4日と非常に遅いです。
それにより増殖による炎症や発熱、痛みなどの発症初期の症状が非常に乏しく放置される事が多く、放置されると子宮外妊娠や無精子症、乏精子症などを引き起こし不妊症の原因となります。

性器クラミジア感染症は、陰茎の尿道から菌が侵入した場合には比較的長い潜伏期間を経て尿道炎を引き起こし感染部位が拡大します。
菌が3日~4日程度で1回のペースでゆっくりと増殖を繰り返すので排尿痛や尿道の痒みなど軽度の不快感しか感じる事が出来ないのです。
そのため放置された事により重症化し陰茎から乳白色の膿や堪えきれないほどの痛みが出る様になってしまい、初めて専門の医療機関で検査を受けるケースが大半を占めています。

性器クラミジア感染症は、陰茎から侵入した菌を放置すると増殖した菌が尿道から膀胱や前立腺及び精巣などに感染を拡大してしまい、精巣上体炎や前立腺炎、血精液症などを引き起こしてしまいます。
精巣上体炎は、クラミジア尿道炎患者の約5%が発症するとされていますが、淋菌性の精巣上体炎の様に強い痛みや発熱などの初期症状が非常に少ないので発症に気付かず重症化するリスクが高いとされ、不妊症の原因となる無精子症や乏精子症を発症するケースが多いとされています。

性器クラミジア感染症は、菌が膣から侵入した場合には子宮頸管粘膜で増殖し、おりもの増加やおりもの色の変化、不正出血などの初期症状を発症するケースは非常に少なく放置される事が大半を占め、菌が子宮頸管粘膜から子宮を経て卵管や卵巣に至り卵管炎や卵巣炎を発症させてしまいます。
卵管炎や卵巣炎は、子宮外妊娠や不妊症の原因となるだけで無く、更に放置すると急性卵管炎からフィッツ・ヒュー・カーティス症候群を発症させたり、菌が腹膜に達し骨盤腹膜炎を発症させるなど命に関わるケースもあります。

クラミジアは自然治癒するか

性器クラミジア感染症は、日本国内に推定100万人の感染患者がいるとされていますが、厚生労働省の性感染症定点報告によれば医療機関を受診した患者数は24,000人前後とされている事から、人間の免疫機構だけで自然治癒した感染患者が数多くいると考えられています。
実際にアメリカの研究機関の発表によれば、アメリカの研究によれば、1年で45%の感染患者が自然治癒したとされ、4年で感染患者の95%以上が自然治癒していたとされています。

クラミジア菌は、感染者の性行為など粘膜の直接的な接触による感染リスクが50%以上と非常に感染力の強い菌ですが、菌自体の生命力は弱い菌とされているだけで無く、生体内での菌の増殖分裂周期が3日~4日に1度と非常に遅いので、比較的完治しやすく再発し難い菌とされています。

人間の体は、感染細胞が菌の増殖抑制の為にインターフェロンを産生する事により、免疫細胞のナチュラルキラー細胞やキラーT細胞などの免疫細胞を活性化すると共に3日~4日程度で抗体を形成する事が出来るので菌の増殖を抑制し自然治癒したとされ、他の疾患の為に一定期間継続して服用した処方箋薬や市販薬に含まれる様々な抗生物質の医薬効果により性器クラミジア感染症が自然治癒したとも考えられています。

性器クラミジア感染症は、実際に自然治癒した感染者が数多くいる事が報告されていますが、精巣上体炎や骨盤内腹膜炎などを発症し子宮外妊娠や無精子症など不妊症の原因となっている感染患者も多く存在し、自然治癒のメカニズムが完全に解明されていないので誰が自然治癒出来るのかも不明なので、定期的な検査と発症時の速やかな処置が最も安全な対応方法とされています。

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